【読了】みなさん、さようなら(久保寺 健彦)

この本、小説好きなら絶対に読むべきです。
現代の切なさ、やるせなさがにじみ出ており、心に残る作品です。

団地の中で一生を過ごすことを決めた主人公。
団地の外には一歩も踏み出さず、就職、恋愛、起業などを経験していきます。
徐々に友人・知人は徐々に団地を出て、別の場所で生活を始めて、取り残されていく主人公・・・。

孤独感の描写、コミュニティの衰退と新しいコミュニティの形成、
出会いと別れなど、人生の縮図を読むような感じがして、
いつの間にか、この本の世界に没頭してしまいます。
私は電車のなかで読んでいたのですが、あまりにも集中していて
乗り過ごしてしまい、危うく会社に遅刻するところでした。

読んだ後も、不思議な余韻が残る一冊です。
う〜ん、うまく表現できないですね。
ありきたりのことを言えば、「感動」します。

こういう読後感の小説はなかなかありません。
今後もこの作者の小説はチェックしていきたいと思います。

(話は変わりますが、ニートの年齢の定義って34歳までらしいですね。35歳以上はなんて呼ばれるんでしょうね?)



【読むキッカケ】
ダ・ヴィンチで紹介されていたのですが、あらすじの面白さに惹かれて購入しました。

2008.05.22 07:14 | 本・雑誌(読了) | トラックバック(0) | コメント(0) |

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